「なぜ働く 自分のためor世のため」~元公務員講師のコラム~

面接の志望動機の話です。
「なぜ、~市or~の職種で働きたいのですか」。
働きたい、を一歩掘り下げましょう。

この問いには、いろいろ答えがあるところです。
忘れてはいけないのは、そもそも公務員は「全体の奉仕者」(憲法15条2項)であるということです。

よくある志望動機として、「~の仕事を通じて、自分が成長できると思った」という方向性の志望動機です。
しかし、公務員の職場は自分磨きの場ではありません。
私の受験の時の志望動機も、自分磨きレベルにありました。

「~の仕事で、自分の習得した知識や技能を活かせる」という方向性の志望動機は、もう少し踏み込みましょう。
ずばり、「世のため、社会のために活かせる」と、もう一歩前に出るのです。
公務員は「全体の奉仕者」です。
「社会に貢献」してこその、公務員としての皆さんの仕事です。

はっきりとした目指すべき志望動機の方向性としては、「~の仕事は世のため、人のため、社会のためになる。自分もその仕事に参画、貢献したい」というものです。
ただ、あまりにもあからさまに社会貢献を打ち出すのも、公務員としてはある意味当然のことなので、オブラートに包んで方向性を打ち出すという形にするとよいでしょう。

面接対策は進んでいますか。
面接対策は、前倒しで量をこなすのが大切です。
遅れているという自覚があったら、今日から始めましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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