「報道陣(プレス)との距離感」~元公務員講師のコラム~

役所には報道陣(プレス)がいます。テレビ局や新聞社等です。役所からニュースが流れている場面を、ご覧になられると思います。
プレスにはプレス用の部屋があって、報道課が大まかに対応するのですが、各課の部屋にプレスが入ってくる場合もあります。

プレスにはしっかり対応しないと、思わぬ痛手を負うことになるかもしれません。
私の課の上司は、大使館にいた時にプレスに中途半端な対応をしてしまい、新聞記事に書かれて非常に苦労したと、私に話してくれました。
また違う上司は、海外から要人が来てホテルの連絡室に詰めていた時に、プレスが同室にいたので、非常に堅い反応を取っていたのが印象的でした。

私もそういう上司の話を聞いたり、対応を見たりしたので、自分の課にプレスが来た時に、仁王立ちになってプレスを通さないとか、今からすると笑ってしまうような反応を取ってしまいました。
仁王立ちはやり過ぎにしても、皆さんもそれぞれの課で上司の言うことをよく聞いて、プレスへの対応をしっかりして下さい。

SNSの時代ですが、プレスも重要です。今だと、SNSもプレスも含めて考えるのですかね。将来の実務においては、自分の仕事が、どうTVや新聞で報道されるか、という視点が大事です。
公務員試験の文脈で言えば、自分の志望先の職種に関係のある新聞記事やTVニュースはチェックしておく、ということになるでしょう。新聞記事は地方版まで見ておくことが、望ましいです。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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