人文科学をどう攻めるか、まとめておきます。
人文科学には日本史、世界史、地理、思想、文学芸術の5科目があります。
まずは、自分の出題される職種で、そもそも人文科学が出題されるか、出題されるとしてどの科目が何題出題されるかを確認しましょう。
最近は人文科学自体、減少傾向です。
また、科目としても日本史、世界史、地理の3科目だけで、思想、文学芸術は出ないという職種もけっこうあります。
次に、自分が高校時代に社会で勉強した科目は、公務員試験でも取れるようにしておきましょう。
例年、日本史を選択される方が多いです。
本試験まで時間がなかったり、数的処理、文章理解である程度計算が立つ方は、他の人文科学の科目は捨ててしまうというのも、一つの作戦です。
ただ、その場合でも科目全捨ては好ましくないので、講義で取り扱われた部分は勉強するとか、日本史・世界史で言えば戦後史は勉強するとかはして下さい。
勉強の対象としては、過去問です。
スー過去6等をこなしておくとよいでしょう。
まるまる1冊ではなくて、易しくてよく出る過去問に絞るとよいでしょう。
山川出版社の教材等は参照程度にして下さい。
日本史・世界史は、本屋でよく見る「これ1冊でわかる日本史」という類の本が公務員試験のレベルとシンクロしています。
漫画を読むのもいいでしょう。
大学受験用の1冊にまとまっている漫画がわかりやすいと思います。
地理は地図帳と白地図を活用して下さい。
地図帳は最新のものを購入して下さい。
2000円くらいです。
白地図はネットで無料でダウンロードできるものを活用すればいいでしょう。
世界全図と大陸全図に、いろいろな情報をまとめましょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)