試験勉強というのは、いい仲間と競い合うと成果が出てくるものです。
筆者の受験勉強中も、模試受験の時に知り合った学生と、答案検討等を行い、非常に勉強になりました。
勉強の質を上げるという点で、勉強仲間は作るべきなのですが、そこでできた仲間は、ずっと友達でいられるというのも、勉強仲間を作るべき理由の一つです。
例えばこれを読んでいる学生の方は、いつも会う同級生が日常光景になっていると思いますが、長い人生の中でのかけがえのない1ページなのです。同級生とたわいもないことを語り合える仲になっているというのが、とても大事で貴重なのです。
想像力を働かせて欲しいのですが、皆さんがイラクやシリアで生まれていたら、皆さんの人生はどうなっていたでしょうか。
わかりやすい例で言えば、男子諸君の場合、韓国に生まれていたらどうなっていたでしょうか。韓国は徴兵制があります。
私も韓国を旅行していて思いましたが、韓国では若い男性をほとんど見かけません。見るのは軍服姿の若い男性です。ここ日本で生まれたら、大学で同級生と歓談できるのであって、対馬海峡を越えると同じ年頃の男性でも、軍隊で厳しい日々を過ごさないといけないのです。
勉強仲間というのは、試験に受かりやすいから作るというよりは、人生を豊かにするという意味合いで作るのがよいのではないかと思います。
不思議なことに、このグループは全員受かったけど、このグループは全員残念だった、とか極端な結末が出る傾向にあります。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)