「面接の最後の決め手」~元公務員講師のコラム~

面接試験は重要なので、この時期ですが面接のことを書いておきます。
面接では、「最後に何か言いたいことは」とか「最後に質問は」と聞かれます。
「質問は」と聞かれた場合は、何かなるほどな、と思わせるような質問が必要になります。ここで質問はないと答えると、マイナス評価です。

「何か言いたいことは」と言われた場合、お勧めは感謝の意を伝えることです。
「私は~で是非働きたいです。今日は~の方と実際に話すことができて、大変有意義でした。本日はお忙しい中、私と話す機会を設けて頂いて大変感謝しております。ありがとうございました。」
この旨を伝えることができるかどうかです。

そんなことを言ったら、みんなが感謝の意を伝えて差が付かなくなるのじゃないの。そう言われるかもしれませんが、これがなかなか難しい。
点数欲しさで取って付けたように感謝の意を言うのではなく、一人の人間として面接官と受験生という立場を抜きにして、将来の職場を選ぶに際して有意義な会談ができた、それに感謝している。そのことを、「自然と」表明するのは、難しいというか、あなたが本当に感謝していたら、感謝しているって言いますね、ということです。

面接官は忙しいです。職場でも出世街道まっしぐらで、デスクに帰ると書類が山のように積まれています。面接官はわざわざ時間を割いて、皆さんと面接しているのです。そのことに、感謝の念を伝えなければいけません。
面接官の世代には、受験生の素直な感謝がストライクで琴線に響きます。
点数欲しさでなく、素直な「心からの」感謝を、面接官に伝えましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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