マイナーに解なし、というのは前に書いたブログの記事です。
もう一度、簡単に振り返ります。
本試験で、過去問で見たことのない人名、キーワード、事項が出てきます。
そういうマイナーなのは正解にならない、というのが公務員試験ではけっこう使えるテクニックで、これがマイナーに解なしです。
政治学、経営学以外の学系科目、人文科学、社会科学等によく当てはまります。
政治学、経営学が悩ましいのは、何やこれという人名がいきなり正解というパターンが散見されることです。
特に国家一般職の政治学、経営学ではマイナーに解ありのパターンもあるのです。
試験委員の先生の本にはマイナーが書いてあるという場合が多いのです(怒)。
しかし、他の科目はマイナーに解なしで処理可能な場合が多いので、マイナーに解なしを使いこなせるようにしましょう。
ここで言うマイナーとは、試験前日の皆さんの目線から見てマイナーという意味です。
つまり、過去問のデータベースが頭に入っていて、この設問の人名、キーワードは過去問既出か未出かが瞬時に判断できる状態で、マイナーかが判断できることを意味します。
皆さんが過去問の勉強をしている段階では、極端に言うと選択肢5本がすべてマイナーに見えるでしょう。
勉強が進むにつれて、過去問の知識が定着すると、本当にマイナーな知識を正確にマイナーと判断できるようになるでしょう。
その蓄積があって、試験前日の域に達します。
普段の過去問の勉強でも、闇雲に過去問を勉強するのではなく、「これはマイナーかもしれないな」と知識にメリハリをつけてインプットして下さい。
過去問に出たという意味では重要知識なのですが、マイナーでもうたぶん1回しか出ないというような知識まで、重要頻出知識と同じようにインプットする必要はありません。
マイナーかどうかの一つの目安は、テキストに載っているか否かという点です。
テキストに載っていれば、この知識はメジャーだという推定が働きます。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)