私が今までに講義で教えた科目の数を数えると、28科目ありました。
本当に数えたのです(^_^)。
公務員試験の科目の数はどれくらいあるでしょうか。
単純に数えてみます。
数的処理(判断推理、数的推理、資料解釈)3科目
文章理解(現代文、古文、英文)3科目
人文科学(日本史、世界史、地理、思想、文学芸術)5科目
社会科学(政治、法律、経済、社会)4科目
自然科学(数学、化学、物理、生物、地学)5科目
教養試験で合計20科目(!)。
法律科目(憲法、民法、行政法、刑法、労働法、商法)6科目
経済科目(経済原論、財政学、経済事情、経営学)4科目
行政系科目(政治学、行政学、国際関係、社会学、社会政策)5科目
専門試験で合計15科目(!)。
教養試験と専門試験を合計すると、35科目(!)。
しかし、これは単純に計算したまでで、実際は重複や1+1が1.5になる等、見た目ほど大きくはありません。
重複の例としては、地租改正は日本史だとAAランクで絶対に勉強する知識です。
地租改正はそのまんまで政治学の、明治の政治史で出題されています。
地租改正を勉強しておくと、2科目分論点を稼げるのです。
1+1が1.5になるのは、政治学と行政学です。
行政学はもともとボリュームが少ない科目です。
そして、政治学といっしょに勉強すると、両者はお互いに強く関連しあっていることがわかります。
したがって、他の任意の科目2科目分に比べると、1.5科目分くらいの労力で政治学と行政学2科目をマスターすることができます。
重複と科目が少なくなるシナジー効果(=相乗効果)が、公務員試験では随所に見られて、35科目というのは単なる数字だけの話であって、実質は25~28科目分くらいになるのではないでしょうか。
それでも、たくさんありますが(^_^;)。
重複やシナジーを見つけた時、合格に大きく近づいています。
直前期に重複やシナジーを気づくことが多いです。
「公務員試験という1科目を勉強しているんだ」という域に達すれば、合格は間違いないです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)