「最初の5分、最後の5分」~元公務員講師のコラム~

私はサッカーをよく見るのですが、ゲームが始まってからの5分とゲームが終わる最後の5分は点数が入りやすいと言われます。
統計的にどうかはわかりませんが、観戦していると確かによく点数が入ると思います。
最初の5分は心理的に緊張している、最後の5分は体力的に疲弊しているというのが、一つの要因でしょう。

試験においても、最初の5分と最後の5分は重要です。
択一試験においては、最初の5分というか、まずは問題冊子を№1から№50まで問題をざっと見ておくことが重要です。問題群をどう処理するか、イメージを作りましょう。
最後の5分というか、これも必ずマークミスがないかどうか、確認はしておきましょう。

論作文試験においては、最初の5分は問題文を読むことです。問題文は10回読めと言われています。10回かどうかは別にして、それくらい大事に問題文を扱うということです。
最後の5分は、確かめの一読をして下さい。文章がなめらかに流れているか、誤字脱字がないか、確認して下さい。不可決と書いていませんか、不可欠ですね。

択一試験、論作文試験においては、最初の5分、最後の5分を意識しましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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