「制約のある中での最大化」~元公務員講師のコラム~

コロナウィルスで新しい生活様式、stayhome、ニューノーマルという状態になっています。
イベントや外出が制限される、ソーシャルディスタンス等行動に制約がかかる等、今までにない制限が課せられています。
今まで当たり前だったものが、当たり前でなくなったのです。
私の趣味で言えば、海外旅行とかスポーツで声を出して応援できないとか、自由に楽しむことができません。

経済学の理論で制約された中での最大化、という考え方があります。
個人で言えば所得、企業で言えば生産技術、資本、労働という制約がある中で、個人なら効用(満足度合い)、企業ならば利潤を最大化するというのが、ミクロ経済学の骨子です。
個人や企業はのべつ幕なしに効用や利潤を最大化するのではなくて、最大化に際して一定の制約があるだろうと考えるのが、経済学のみそです。

今般のニューノーマルにおいても、のべつまくなしに前の日常に戻ろうと考えるのではなくて、コロナウィルスという厳然たる制約に対して、どれだけ以前の日常を取り戻すか、という思考が必要でしょう。
幸いなことに、状況は以前の日常に戻りつつあります。
何が本当に大切な日常なのかを考えながら、行動していくことが求められるでしょう。
その際には、コロナウィルスという制約を考えることです。

制約のある中での最大化、というのは行政課題でもよく使う思考方法なので、経済理論を勉強される際に慣れておくとよいでしょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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