「違憲判決の覚え方」~元公務員講師のコラム~

先般の孔子廟の違憲判決を踏まえた違憲判決の覚え方を紹介します。

「孔子」を「尊」敬する「在外邦人」が
(誰が)
「ヤ」「ギ」の「郵便」屋さんと
(誰と)
「愛媛」の「空」の下の「森」で
(どこで)
「個性」的で「最高」なお「茶」を楽しむ
(何をする)

「孔子」=孔子廟(今般の違憲判決です)
「尊」=尊属殺
「在外邦人」=在外邦人の選挙制度
「ヤ」=薬事法
「ギ」=議員定数(衆議院、2回)
「郵便」=郵便法
「愛媛」=愛媛玉串料訴訟
「空」=空知太神社訴訟
「森」=森林法
「個性」=国籍法
「最高」=女性の「再婚」禁止期間(100日超過部分)
「茶」=非嫡(「ちゃ」く)出子相続分が嫡出子の半分だったのは違憲

少しでもストーリーになるように、誰が誰とどこで何をする、という形式にしています。
ヤギの郵便屋さんは、「白ヤギさんからお手紙着いた」という、やぎさんゆうびんの童謡を思い出して下さい。
孔子廟と愛媛と空知太は政教分離違反の判決です。

違憲判決はこれですべてです。
これ以外は合憲判決(=憲法に違反しない)です。
紛らわしい憲法違反という選択肢は、ほとんど間違いです。
もう一つは、語呂合わせの違憲判決が憲法に違反しないという筋のひっかけです。
語呂合わせをしっかり覚えておけば対処できるでしょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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