公務員試験の教養試験は、ご存知の通り時間が足りません。
事務処理能力を見ている試験です。
本試験においては、一問一問解く毎に「私が選んだ選択肢は正しい」と確信を持つことが大切です。
例えば、教養試験の一番最後の科目(私の推奨では数的処理)を解いている時に、「ああ、あの文章理解、肢3か肢4かどっちだったかな、やっぱり肢3かな、肢4かな」と30秒頭の中をよぎったとしたら、その30秒は完璧にマイナス30秒です。その30秒分は、最後の検算とか見直し時間の減少とか、必ずあなたの足を引っ張るはずです。
こうならないためには、一つ一つの正解肢を選ぶ時に、ダメを押す事です。そうか、迷いがあって選択肢を選んだとしても、そのことはもう気にしないという、強いメンタルを持つことです。
ダメを押すにしろ、強いメンタルにしろ、なかなか難しいですが、合格点を取るためには必要です。
心技体と言うように、本試験ではメンタルは極めて大事です。
連鎖的に失点してしまう原因は、問題が難しいからでは決してなく、心理的にひるんでしまって、簡単な問題もあるのに連続で失点する場合がほとんどです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)