法律科目(憲法・民法・行政法)を勉強される方は、一度裁判傍聴に行くことをお勧めします。
裁判は平日にあります。朝の10時くらいから、夕方の5時くらいまでです。
裁判所はだいたい最寄り駅から近い所にあります。
裁判には民事と刑事がありますが、傍聴に適しているのは刑事です。民事は口頭で書類を読み上げたことにするというやりとりで、傍聴では何が何だかよくわかりません。刑事は、被告人が実際に手錠をつけているところが見れて、この被告人がどういう人物だったか、犯罪の様子等を検察官が読み上げます。傍聴でも、わかりやすいです。
裁判所に行くと、その日の民事、刑事の裁判が一覧になっているので、どの法廷に行けばいいかがわかります。
裁判の公開は、制度として保障されているので、傍聴人が自分一人だけだったとしても、何も気にする必要はないです。堂々と傍聴して下さい。メモも取れます(レペタ事件の判例より)。スマホは電源を切りましょう。
民事で多いのは、債権があるかないか(お金借りたかどうか)、刑事で多いのは、薬物事犯です。
普段の法律の勉強が法廷で出てくると、記憶が強化されます。憲法の裁判所の部分のイメージもつかめるようになると思うので、一度時間を取って、勉強の合間に裁判傍聴もしてみて下さい。
裁判所事務官志望の方は、必ず裁判傍聴をして下さい。面接でも聞かれるでしょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)