「デジタルとアナログの併用」~元公務員講師のコラム~

デジタルとアナログは時計をイメージすれば、わかりやすいでしょう。
0か1かのデジタル。類似のアナログ。数字が直接出るデジタル時計に対し、長針と短針で類似させるアナログ時計。
時計も併用するように、試験勉強でもデジタルとアナログを併用するのがよいでしょう。

スマホはデジタルの象徴です。スマホを使えば、公開情報は網羅することができます。ただ、ここではアナログの紙の新聞も、お勧めしておきます。
スマホの情報は玉石混淆です。確かに真実もありますが、掲示板等は怪しいというのは、皆さんも経験的にご存知なはずです。紙の新聞は編集の過程で怪しげな情報は淘汰されます。紙の新聞の情報は信頼できるのです。
また、試験問題も紙に書かれているというのも、忘れてはなりません。紙の文章に慣れないといけないです。

情報入手もアナログな手段が必要です。デジタルのスマホ、ネットの情報だけでなくて、説明会に出席したりとか、役所にランチ食べに行ったりとか、自分の足で稼ぐアナログな情報入手が必要です。

スケジュール管理も併用がいいと思います。スマホのカレンダーを用いる人が多いと思いますが、手帳も手帳の良さがあります。紙媒体には紙媒体の強みがあるのです。携帯できるとか、一覧できるとか、直接書き込めるとか。

辞書もデジタルの電子辞書が全盛ですが、紙の辞書も類義語辞典等が売れていると報道されています。紙の辞書は引くというより読むという感じでしょうか。目的語の周辺の情報も目に入るのが、アナログの紙の辞書の良さです。デジタルの電子辞書も便利ですが、コンテンツによってはアナログの紙の辞書も有用でしょう。

受験業界では定番でありませんが、そのうち過去問集等も電子書籍化されるのでしょうね。テキストも電子書籍化されて、タブレット等で見るということになれば、講師サイドも授業を工夫しなければならないでしょう。私も講師を続けていくので、この変化についていかなければなりません。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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