「私の公務員試験勉強中の一日」~元公務員講師のコラム~

私が公務員試験受験中にどんな一日を過ごしていたか、25年前の記憶をたどって記したいと思います。

朝7時半起床。朝は標準的な時間に起床。食パン等で朝ご飯を食べる。
朝8時半下宿を出る。勉強は、予備校の自習室でしていた。予備校の自習室に出勤する。
朝9時予備校に着く。当時の勉強は、予備校のテキストがほとんどなかったので、学者の先生が書いた基本書で勉強しました。芦部憲法を読んで、ノートに自分でポイントをまとめながら読んだり、基本書にマーキングしながら読んだりしました。後は、司法試験の過去問を検討したりしました。
今の受験生があまりやらないのは、テキストに書いてあることを、わざわざルーズリーフにまとめるという作業です。自分の頃はこれが主流でしたが、まとめるという作業がいい勉強になりました。今日でも通用すると思います。
昼12時昼食。予備校の近所の立ち食いそば屋で。節約をしていた。
午後も勉強。適宜休憩時間を取っていたが、黙々と勉強していた。
司法試験の受験生が圧倒的なファイルや教材量で勉強していたので、多いに刺激を受けた。自分はまだまだだなあと思った。
夜8時頃予備校を出る。9時まで予備校で勉強することができるが、頃のいいところで切り上げることが多かった。
夜9時下宿に到着。夕食。夕食も質素にすませていた。
夜11時就寝。寝る時も、国際法の模範答案をテープに吹き込んで、倍速で再生しながら聴いていた。これで、国際法の答案はそこそこ書けるようになった。

こんな感じで毎日を過ごしたのは、3月~5月くらいです。
就活もせずに、修行僧のような毎日でしたが、これがあったからこそ合格があったのだと思います。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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