「数的処理で合否が決まる、他の科目で順位が決まる」~元公務員講師のコラム~

今回書くことは、特に教養試験のみ(市役所、警察・消防)の方にあてはまることだと思います。
教養試験のみの場合ですと、数的処理で事実上試験の合否が決まり、他の科目の出来は順位の問題になる場合が多いです。
ここからわかることは、教養試験のみの方だと、数的処理がものすごく重要だということです。
数的処理ばっかり勉強するというのも考えものなのですが、かなり比重を置かなければなりません。

私大文系の方も、数的処理はせめて他の受験生ができるくらい、つまり平均点くらいは取れるようにしないと辛いです。
数的処理が苦手で合格する人は、あまりいません。
石にかじりついてでも、数的処理はしがみついてできるようにして下さい。
私大文系の方なら、人文科学か社会科学を得意科目にして、文章理解の現代文も取れるようになって、自然科学は生物・地学で勝負というのが、黄金パターンでしょう。文章理解の英語も取れるのであれば、より万全です。英語は、できなくてもあまり気にしないように。英語も得意な人はあまりいません。

普段の勉強では、とにかく数的処理の理解を最優先させること。
数的処理は、全範囲を3月までに完全マスターを目指すこと。完全マスターとは、本試験レベルの問題が3分で解けることです。模試で実践を積んで下さい。4月以降の直前期に、数的処理に時間を割くことは許されません。合格できません。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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