「感謝の気持ちを表現しよう」~元公務員講師のコラム~

若い人という言い方になってしまいますが、敢えて「若い人」と言わせて頂くと、若い人は感謝の気持ちをなかなか外に出さない、とアラフィフの私は思ってしまいます。

皆さんくらいの世代の方だと、ご両親に経済的に支援してもらったり、職場先の上司とか、大学の先生等の目上の人とのつきあいとか、「ありがとう」と口に出していますでしょうか?。
この日本に生まれ20代になっているということは、グローバルに見ればそれだけで非常に恵まれていることです。例えば、隣の韓国だと男性は徴兵です。同じ20代でも、日本と韓国はえらい違いです。
この環境に、皆さん素直に感謝していますか、ということです。
私もそうでしたが、若さの渦中では、自分がいかに恵まれているか、よくわかりません。皆さんは、自分がいかに恵まれているか、今気づいて下さい。そして感謝の気持ちを表現して下さい。

本試験で緊張しますと受験生に言われます。緊張と言うのは、周りのベクトルに押されている状態です。本試験で緊張したら、「今日は天気がいい」「朝食がおいしかった」「無事会場に着けた」「ようやく本試験が受けられる」と感謝の念を抱いてください。感謝するというのは、こちらから周りにベクトルを押し返している状態です。感謝すれば、自ずと緊張は遠ざかるはずです。
感謝すると、本試験のメンタルも違ってきますから、皆さんは感謝の気持ちをはっきりと表現するようにしましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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