面接試験の情報収集について、書きましょうか。
スマホで情報が手に入る中、アナログ・前時代的、昭和な自分の足で稼ぎ、自分の目で見て、自分の知覚でgetした情報こそ、デジタル時代の今日でもまだまだ重要です。
お金で買ったり、ネットで(このブログもネットの情報ですが・・・)入る情報では差がつかず、自分の体験を伴う情報でこそ、差がつくといってもいいかもしれません。
それでは、面接試験ではどうすれば、血の通った情報が取れるでしょうか?。
説明会への出席等もそうですが、一つは自分の志望する役所のオフィスに行ってランチを食べることです。
皆さんは配偶者や家族と過ごすのと同じくらいの時間を職場で過ごすこととなります。
将来の職場の環境とか、お昼何食べるかとかいくらかかるかとか、純粋に知りたいと思いませんか?。実際に役所でランチを食べれば、まさに「百聞は一見に如かず」です。
役所には、学生証さえあれば、格好は大学のキャンパスに行くのと同じノリで構いません。
最近セキュリティが厳しいので、それなりの条件の記入等が求められるかもしれませんが、「採用試験の受験を考えていて、採用のパンフレットを取りに来た」旨話せば、おそらくは通してくれるでしょう。公安系は、そういう一種の機転が必要かもしれません。
食堂に行ったら、周りの人の雰囲気を観察しましょう。シャツの色、髪型、会話の内容、物腰等、自分は1年後この役所にいるんだ、どんな1年生になればここに溶け込むことができるだろうか、そういうことをシミュレーションしておくのが、何よりも重要です。
また将来のオフィスの様子もそれとなく観察してみましょう。廊下を走り回る職員はいないか、電話がじゃんじゃん鳴っていないか、騒然としているか静寂なのか、ネットにはどこにも書いていない情報です。
この実体験に、デジタル・エコノミックな公開情報(オープン情報)が付け加われば鬼に金棒です。
あなたは、面接官の目に留まる「ひと味違う」受験生になれるはずです。
首尾良く内定もゲットできるでしょう。
筆記試験で頭がいっぱいかと思いますが、面接試験の準備もしておきましょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)