面接のポイントについて、まとめてみたので以下、記します。
①一年生を採る試験
面接は体育会で言えば一年生を取る試験。役所にはいろんな人が必要です。職場の人は一年生を毎年心待ちにしています。入るならば職場の人が求めるような一年生像を自分なりに考えてみて、(面接の場面だけでもよいので)その一年生像に自分もあてはまるのだとアピールしてましょう。
この一年生像を推定するために、パンフレットやHPを分析したり、説明会に出たり、職場のレストランにランチを食べに行くのがいいでしょう。
皆さんはまだ一年生なのですから自分の完成度をアピールするだけでなく、可能性や柔軟性(?!)みたいなものもアピールしてみましょう。いい一年生になれますよと相手に演じてみせよう。
②もう1回会いたいな、と思わせる
面接は要は相手に「今の人、もう1度会ってみたいな」と思わせれば勝ちです。能力があるとか、やる気があるとか、そういうのをアピールする場ではありません。能力は筆記試験で証明されています。やる気がない人は面接には来ないでしょう。どこの大学出たとか、TOEIC何点とか、全然関係ありません。
自分のキャラを分析して、自分なら何が売れるか、どうしたら相手に好意を持ってもらえるかを考えてみましょう。笑顔や物腰といったものも案外大事です。また元気もあった方がいいです。空元気を出したり自分のキャラを逸脱するような元気を出す必要はないですが、元気のよさは百難隠すという側面もあります。元気があれば、相手は「いいように誤解(?!)」してくれることも多々あります。
③落ちても悩まないように
筆記試験と違って面接は基準が客観的ではありません。如何ともし難い理由で落ちてしまう場合もあります。面接でだめだったならば、あまり思い悩まなくてもいいです。
また面接は相性で決まる部分がとても多いです。自分を飾って自分の相性と合わないところに就職してもお互いにとって不幸です。
落ちてもありがとう、と思うような気持ちになれれば、合格はそれほど遠くないでしょう。着々と準備していきましょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)