「理系で行政職を受験する方が面接で訊かれること」~元公務員講師のコラム~

受講生の皆さんの中には、理系で技術職ではなくて行政職を受験される方もいらっしゃるでしょう。
コロナ禍の関係で対面講義が中断しているところもありますが、理系の大学に講義に行くこともあります。
行政職志望の方がたくさんいらっしゃいます。

「自分の専攻を活かせる技術職ではなくて、なぜ行政職を受験するのか。」
まず訊かれる質問です。
しかし、これは自分の思うところを思う存分述べてPRしておけばいいでしょう、
「土木、化学等の専攻だけでなくて、広い観点で行政に携わってみたい」等。

「自分は数字に強いと思うか。」
というのも、訊かれる質問かもしれません。
「強いです」と正面からアピールするのも、ややどぎついかもしれませんから、「弱くはない」とやんわりアピールするとよいでしょう。

私の役所時代の同期にも、理系の学部出身者がいます。
理系っぽい仕事の科学原子力系の課に配属になりました。
これはたまたまかもしれません。

理系の方は、数的処理や自然科学、経済原論等は有利に勉強を進めることができると思います。
特に経済原論は、微分やグラフの読み取りができると、非常に有利です。
ただ、法律や人文科学、社会科学等はなじめないのではないでしょうか。
法律は論理なので、理系の方も対応可能と思うのですが、学系科目や人文科学の年号、人名、キーワード等は悩ましいでしょう。
何とかこなして下さい。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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