皆さんが役所に入ると、先輩からどういうサポートが得られるか気になると思います。
私の場合はこんな感じでした。
基本はオンザジョブトレーニングです。研修でパソコン操作や電話の取り方等教わるのですが、職場に配属されてその場で習得するのが一番です。
役所によっては、担当の先輩が1対1で相談に乗ってくれるところもあるそうです。
3ヶ月に1回くらい、人事課の担当が各課の1年生を集めて様子を聞くミーティングも行われました。上司の評価を書きなさい、というアンケートも提出したことがあります。
同じ大学や同じ学科、同じ語学(アラビア語)の先輩に話を聞いてもらったこともあります。
私のいた25年前と今ではずいぶん違うでしょう。
今の役所は総じて、新人指導が制度化されていると思います。
私の頃は、大蔵省が2年生が1年生の面倒を、1年間徹底的に見るという制度を取っていました。食事代も飲み代も全部2年生が出すという、徹底したものでした。この人間関係の強さが、組織力の源になったとも言われています。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)