「思想・文学芸術攻略法」~元公務員講師のコラム~

人文科学シリーズです。

国家系で思想は1問、あとはチラホラと出題が見られる程度。
国家系の方は、思想はほぼ過去問通りなので、1問取りたいところです。
思想はほぼ西洋哲学史。たまに東洋も聞かれますが、キーワードが分かっていれば体系的理解は不要。西洋はデカルトで近代が始まった、ヘーゲルで近代が終わった、近代を乗り越える形で、社会主義や実存主義やレヴィストロース等の現代思想が出てきたという、大まかな流れは意識した方がいいでしょう。

スー過去レベルの過去問集1冊で十二分でしょう。
文学芸術はクイズです。出題者の趣味、個性が非常に反映されます。
ベートーベンやモーツァルトよりラヴェルやドビュッシーが出るとか、意味不明です。
過去は琉球音楽の音階が五線譜で聞かれたりしてます。

予測不能、解答不能、これで公務員の資質問えますかという、出題がバシバシ出ます。
対処方針としては、文学が好きな人は好きな作家、美術が好きな人は好きな画家等、個人の趣味で覚えておけばいいです。
過去問も参考程度でしょう。

思想、文学芸術とも他科目で問われたりもするので、目は通した方がよいでしょう。
ただ、暗記対象というわけではありません。
メリハリはうまくつけて。

人文科学は減少傾向で、その中にさらにマイナーな位置に思想・文学芸術があるというのは、忘れないで下さい。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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