「日本史・世界史攻略法」~元公務員講師のブログ~

直前期では、現実問題として捨てる科目等を考えなければなりません。歴史全捨ては、できたら避けた方がいいです。しかし、理系の方等で、「歴史はちょっと…」という方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そういう方を対象にお話ししていきます。

 

1.現代史に絞れ

最近の大きな傾向としては、日本史で2題、世界史で2題、出題される職種は、そのうち1題は現代史、もっと言うと戦後史から出題されるという形式が、非常に多いです。そうであるならば、第2次世界大戦後に勉強の対象を、思い切って絞るというのも、いいと考えます。
日本史も世界史も同じくです。そして、戦後の日本史・世界史というのは、お互いに切り離せません。ある意味、日本史が世界史であり、世界史が日本史です。
負担は、時代的にも科目数的にも非常に少ないでしょう。
それで、1問取れるのですから、これは戦後史は勉強しないと損でしょう。
対策としては、池上彰氏のTV番組を見ると、よいと思います。
最近の方ならば、youtubeで検索をかけるのも、よいでしょう。

2.過去問に絞れ
前回とかぶりますが、とにかく過去問をこなすことです。
勉強の対象は、直前期はできるだけ限定しましょう。
ただし、過去問にもマイナー知識が時々あります。
自慢しますが、私はセンター試験世界史100点です。
しかし、スー過去にも載ってるメジャーな過去問で、ヴォルムス協約と出てきたのですが、これは見たことも聞いたこともない固有名詞でした。
ふと、電子辞書の世界史大事典で検索をかけるとあるのです、ヴォルムス協約が!。
でもね、こんなん、絶対知ってる受験生一人もいません。
断言します!。
過去問には、こういうこともあるので、注意しましょう。
マイナーに解なし、という私の記事も、読んで下さい。

3.テキストを絞る
テキストは、その性質上あれもこれも、と書いてあるものです。
私の授業もそうですが、講師の講義は、テキストをマーキングするなり説明するなりして、覚える対象を限定していくと思います。
この講師の絞り込みは信じてもいいでしょう。
直前期に至って、真っ白なところって、全部覚えられますか?。
そもそも、そこ出ますか?。
使いこなせない知識は、知っていても無駄です。
知らないという状態の方が、中途半端に知っている状態=見たことがある、聞いたことがある、よりも試験的には、まさっています。
テキストを使うなら、テキストを闇雲にこなすのでなく、限定して使って下さい。

就活を横目に勉強するのは、メンタルも厳しいです。
皆さんはアリになりましょう。
キリギリスに流されてはいけません。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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