「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」~元公務員講師のコラム~

タイトルの言葉は、徳川家康の遺訓です。
人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ、という意味です。
これは、試験勉強にも実務にもあてはまります。

試験勉強というのは、100mの短距離ダッシュではありません。
42.195kmのマラソンや、それより長い距離を走るウルトラマラソンのようなものです。
いっときの勢いのようなものは、続きません。
じわじわと粘り強く続けていくことが大事です。
本試験や最終合格までには、まだまだ時間があります。
その期間、継続的に努力しなければなりません。

実務はもっとスケールの長い話です。
毎日が本試験のようなもので、そういう生活が40年くらい続きます。
試験勉強の期間があっと言う間に思えるほど、長い期間です。
試験勉強を通じて、継続力を付けましょう。

徳川家康の言うように、試験勉強も実務も、重い荷物を背負って遠い道を行くようなものなのです。
ラクではありません。
しかし、そういうものなのだという覚悟は決めておきましょう。
いっときの気を紛らわせるようなものに、惑わされないように。
重い荷物を持って、遠くまで行かなければならないのです。

受験勉強は本試験まで終わりません。
重い荷物を持った遠い道を行く旅は、まだまだ続きます。
じわじわと粘り強く続けていきましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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