普段の過去問演習では、ぜひ以下の2種類の方法を試して頂きたいです。
一つ目は、練習の素材として5本の肢を均等に勉強した上で、論理的思考を積み上げて解く方法です。全部解く、丁寧に解く方法です。
「これは間違っている」と一つ一つ確認して下さい。
その問題で問われている論点、知識をすべて勉強する方法です。
二つ目は、本番だとどうすればいいのか、考えて解く方法です。絞って解く、適度に解く方法です。直感で解く、「これが怪しい」とひらめく方法です。
その問題の正解の選択肢が、ピカっと光って見えるかが問われる方法です。
一つ目の方法で演習される方が多いと思うのですが、二つ目の方法も試しておく必要があります。
本試験では満点が不要です。80%解けば十分であって、20%は落とせます。5問中1問は相手にしなくてよいのです。
本試験では選択肢全部を相手にしなくてもよいのであって、正解がわかればいいのです。
二つ目の方法は、ピカっと光って見えるポイントを自分で探すことが重要です。
講師に教えてもらおうとか、考えてはいけません。
なぜなら、本試験は皆さんが自分で解くからです。
初見の問題を絞って解くことができるのは、模試と本番以外にはないです。
模試は、本番と同様に割り切って解く練習の場になります。
練習で割り切って乱暴に解くことしかしないのならば、それは考えものです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)