私の推奨する順番では、知識系科目→文章理解→数的処理と教養試験を解いていきます。
文章理解は普通は本文を読んで、要旨なり内容を把握して、選択肢を検討して解答します。ここまで、3~4分くらいかかります。
しかし、3分くらい経ったところで、「これ似たもの同士どちらかが正解の選択肢だな」とか、「これ極端な選択肢は往々にして間違いで、間違いの選択肢だな」とか、選択肢を表面的に見て正誤が判断できる場合があります。これが、「ダメを押す」です。
本文を読んだ正当なプロセスの結果得られた解答と、選択肢を表面的に見た判断が一致したということは、自分の選んだ解答が正解である可能性がグンと高まります。
ダメを押すことができれば、自分の選んだ解答が正答であることに確信が持てます。この確信が大事です。
本試験は50問程度解答しなければいけません。
数的処理の解答をしている時に、「あの文章理解の問題3番だっけ、4番だっけ…」と頭の中を10秒よぎったら、その10秒は純然たるマイナス10秒です。
この10秒が積み重なって30秒、1分となると、そのマイナス1分は必ず最後の検算や確かめの読みができないというマイナスにつながります。試験とはそういうものです。
ということで、文章理解で1問1問確信を持ちながら、ダメを押すことが大事なのです。
更に言うと、試験ではメンタルが大事になってきます。
まさに心技体、技や体より心が一番大事なのです。
試験ではメンタルが重要ということは、知っておいて下さい。
ダメを押すとは、技にとどまらず、まさにメンタルにも関わるのです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)