面接試験で一つ気がかりなことは、併願先をどこまで言うかということです。
全て正直に言う必要はありませんが、当局はけっこうつながっているもので、隠そうとしてもわかってしまう場合もありえます。
最悪なのは、隠していたのがバレてしまったという場合です。
したがって、精神的にスッキリするためには、すべて包み隠さず話すというのが、有力な選択肢です。
この場合でも、民間の会社も会社名まで全てという必要はないと思います。
民間企業も受けています」と添えればいいでしょう。
併願先は、「なぜそこを受けているのか」を自分でうまく説明できるのなら、隠さずに言っても構わないでしょう。
ただ、一般的に言ってうまく説明できない場合は、隠すというのも一つの選択肢です。
そして、「第一志望はもちろん、(受けている職種、~市、~官等)です」と言うようにしましょう。
「もちろん」の一言があるかないかで、面接官は本当の第一志望かそうでないかを見分けます。
「本当に第一志望か、と面接で突っ込まれた」
面接を受けていて、第一志望ではない場合、「本当にXが第一志望ですか」と突っ込まれたとします。
どうしますか。
第一志望ではない、と正直に答えてしまいましょうか。
この記事の読者の皆さんなら、答えはおわかりかと思いますが、もちろん「第一志望です」とがんばらないといけないです。
これは、言葉だけ「第一志望です」とがんばるのでなく、自己PR、志望動機等を綿密に組み立てて、受験している職種が第一志望であることが、客観的に疑いなく明らかになっていないといけないです。
第一志望でないから、自己PRや志望動機が取って付けたような感じだと、相手に「本当にうちが第一志望ですか」と相手に突っ込まれてしまうのです。
その意味で、第一志望ではない職種こそ、しっかりしたエントリーシートを作らないといけないです。
そもそも相手に突っ込まれないようにエントリーシートを作成すべきですが、そうはいっても突っ込まれた場合は、言葉を尽くして第一志望であると説明しましょう。
相手も自分のところが第一志望でない、と分かっている場合があります。
それでも突っ込むのは、この人は苦しい時にどれだけがんばれる人なのかを見ている側面があります。
第一志望かと突っ込まれても、決して不利ではないので、そこで慌てたり落胆したりしないように。淡々と答えましょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)