「1929年の再来?」~元公務員講師のコラム~

コロナウィルスは一向に収束しそうにありません。
日本から海外への人の流れ、海外から日本への人の流れに、大きくストップがかかった形です。

地球上の1地点で起こったウィルスが、グローバル化で世界中に広がりました。
そのウィルスの感染を防ぐために、グローバル化の人の移動の側面に制約をかけている具合です。

グローバル化が進んだ現代において、人の流れにブレーキがかかるのは致命的です。
円滑な人の流れが、観光や宿泊やビジネスや様々な経済活動を支えています。
まずは人の流れあってこその、貿易であり投資であるのです。
今後の数字も相当厳しいものになるでしょう。
もしかしたら、私たちは1929年の世界大恐慌以来の事態に遭遇しているのかもしれません。(ひ「1」どくふく「929」らむ大恐慌と覚える)。

ただ、1929年と大きく違うのは、情報化、電子メディアの発達です。
スマホが1台あれば、情報をリアルタイムで十分に把握することができます。
サイバー空間は、コロナウィルスとは無縁です。
Youtubeに動画を上げて、地球のどこにいようがコミュニケーションを取れるのも、現代ならではです。
マクルーハンの言う「地球村」です。
そこで生まれる人々の連帯感が、危機を乗り切る原動力になるのではないでしょうか。

ヘーゲルは世界の歴史は全人類の自由の実現に向けて、右肩上がりで進んでいくと論じました。
ナポレオン等の絶対精神が表われて、世界の歴史を導いていくと。
では、コロナウィルスも絶対精神なのでしょうか。
本当に、歴史は右肩上がりなのでしょうか。
私は、東洋の人間なので、ぐるぐるぐるぐる同じ場所を回り続ける、輪廻転生の方が当たっているような感じがします。
ニーチェの言う、永劫回帰です。

コロナウィルスもウィルスなので、一定の均衡点に達し、収束はすると思います。しかし、いかんせんピークがいつなのかがわからない、そしてそのピークの高さがどれくらいの高さなのかがわからない、という見通しの立たなさで、不安になります。

皆さんも公務員試験がどうなるか、不安だと思います。
できることは、地道に勉強して実力をつけて、確かな情報源を信用することです。
信じるべきは、試験当局、自治体が発表する公式情報です。
HPを日夜確認しましょう。
友達が言ってたとか、そういう噂話に踊らされないように。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

関連記事

  1. 「公務員を進路の選択肢にしてみよう」~元公務員講師のコラム~

  2. 「過去問が目的、テキストは手段」~元公務員講師のコラム~

  3. 「イギリスの独特さ(人文科学・社会科学よもやま話) 前編」~元公務員講師のコラム~

  4. 「役所のランチ事情」~元公務員講師のコラム~

  5. 「1年生は課のアイドル」~元公務員講師のコラム~

  6. 「試験における3つの数字(時間、得点、金額)」~元公務員講師のコラム~

  7. 「試験勉強の3つのJ」~元公務員講師のコラム~

  8. 「初心を大切に」~元公務員講師のコラム~

  9. 「計画は守らなくてもよい」~元公務員講師のコラム~