「論作文は無難に書く」~元公務員講師のコラム~

論作文対策について書きます。
二次試験で課される職種が多いです。問題の背景→問題点→解決策、という一定のフォーマットに載せれば、ほぼ全ての問題に対応可能です。
大概の職種では、論作文は合格者と不合格者の差があまり付きません。
国家一般職の論作文で言うと、答案は「できる」「ふつう」「できない」の3つの箱に入れられます。皆さんは、「できない」には絶対に入らないで下さい。「ふつう」を死守して下さい。「できる」と「ふつう」、「ふつう」と「できない」の差は択一の2~3問分くらいの得点です。
ごくまれに、国家一般職の論作文で足きりにあったという人もいますが、よほど致命的なミスだと思います。
フォーマットで普通に書いておけば、「ふつう」の箱には入れます。

論作文は守りの科目です。差を付けようとするのは、効率が悪いです。
自分にしか書けないことを、誰もがわかるように書くのが良い論作文ですが、誰もが書けることを、誰もがわかるように書いても、「ふつう」の論作文なので、ここを目指せば十分です。誰もが書けることを、誰もわからないように書く悪い論作文は、「できない」の箱に入ってしまいます。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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