集団討論の発言回数は、参加人数が8人いるとしたら、5~6回に1回くらい発言するのが望ましいです。
発言回数と合否は関係がないと言われます。私に関してはその通りです。私は本試験では1回しか発言できませんでした。この1回の発言はそれなりの発言だったと思いますが、受験生が8人くらいいて1回しか話せないというのは私だけなので、印象は悪かったと思います。
ただ、この時には集団討論後に上司に討論の結果を報告する旨の文書を書いて提出しなさい、という課題が出ており、さすがにこれは気合いを入れて書きました。メモ取りを綿密にして、構成も考えました。討論メンバーの中で、一番メモを取っていたと思います。この文書の課題は数年後、試験からはなくなって、純粋な集団討論になったようです。
発言回数が少ないメンバーには、「(発言が少ないメンバー)さんは、どう思いますか」と、話を振るのが定番のフォローです。このフォローが自然にできると、集団討論上級者です。面接官の評価も高くなります。
集団討論は個人戦とともに、集団戦という側面もあります。同じテーブルのメンバーは競争相手ではなく、協調すべき仲間です。他のテーブルに対して、自分のテーブルで「よい内容の討論」をしなければなりません。現実は難しいですが、「このテーブルは全員合格しよう」という気構えで、討論に臨むべきです。私のテーブルも、合格者が多かったです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)