講義をしていて思うことは、受講生さんのメモを取る力が年々衰えているということです。
一つは大学の講義でパワポ等を使うので、そもそもメモを取る必要がないというのが大きいのかなと思います。
もう一つはデジタル機器の発達でしょうか。物理的にアナログにメモを取る機会が少ないのでしょうか。
しかし、実務ではメモ取りは非常に重要です。会議録の作成、上司の仕事の指示等、実務ではメモ取りは頻出です。
きつい言い方をすると、メモを取れない1年生は使えない1年生です。
私の同期の間でも、1年生の間はYシャツの胸ポケットにメモ帳とボールペンを入れるのが定番のスタイルでした。
メモ取りをうまくなるためには、場数を踏むしかありません。
皆さんの普段の大学の講義は格好の機会となります。
パワポを使ってるかもしれませんが、先生の話を余白にメモする、大学ノートに別途メモする等、メモをする機会を作りましょう。
自分なりに矢印や略語等工夫しましょう。
会議録は録音が許されるとしても、メモも取りましょう。後の会議の再現の速さが全然違います。
メモ取りは役人に必須の技術です。私の講義でも早口とか言われますが、皆さんのメモ取りの技術を鍛えているのです。皆さんのためを思っての早口なのです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)