「年内の受講の仕方」~元公務員講師のコラム~

この時期に来て、1週間のペースがつかめた頃だと思います。
今の段階では、公務員講座の授業に出ているだけでも、充分だと思います。学業やアルバイト、サークル等で忙しい中、それとは別に公務員講座も受講するのは、やりくりも大変だと思います。
加えて、授業の復習をしたり、過去問の演習ができれば、非常に有望です。年内のこの地道な努力は、直前期に必ず貯金になります。
授業に出ている人は、できたら1講義あたり30分でもいいので復習の時間、60分使えるのなら加えて過去問の演習に充てて下さい。30分だけでも全然違います。

あとは、そろそろ模試のシーズンなので、模試も適宜受講されれば、得られるものが大きいと思います。
学内講座の模試はおそらく、学内講座の受講生同士の模試になるので、できれば大手予備校(LEC、TAC、東京アカデミー、産経、実務教育出版等)の模試を受講されることをお勧めします。お金はかかりますが、問題の質、客観的なデータ等は買う価値があります。

公務員受験の中で年内の位置づけを言うと、この時期は地道な努力です。忙しい中すきま時間を見つけて、日々の授業について行くことが求められます。
ただ、この時期は最低webフォローでもいいので授業を受講するだけでも、直前期の猛烈ながんばりで何とかなるものでもあります。
そうやって合格する合格者もいなくはないのですが、声を聞いてみると「二度と直前期の詰め込みはやりたくない、年内から地道にがんばった方がよかった」と異口同音に言います。
できる範囲でベストを尽くしましょう。
最低のノルマは、授業について行くことです。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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