皆さんが公務員になると、その課の1年生として所属することになります。
年次といい、経験といい、皆さんが一番ボトムです。
職員としても、人としても、謙虚で素直であるように。感謝を忘れないように。
以前書いたように、庶務の人を低くみるようなことは、あってはなりません。
課で働いている古株(?)の人は、4月が近づくと「今年はどんな1年生がくるかな?」と、ワクワクしながら待っているものです。皆さんは、そんな古株さんや、いわばファンの期待に応えないといけないアイドルみたいなものなのです。
課の人からすると、仕事ができるできないというよりは、「何かおもろい奴きょったらええなあ」くらいが、本音だったりします。皆さんは、あまり堅くならないようにして下さい。
皆さんは公務員試験の勉強で、今は辛い思いをされていると思います。
しかし、皆さんを待っている人がいるのです。
将来の配属の課のメンバーもそうだし、仕事の現場で出会う人もそうだし、引いては国民、住民、市民一人ひとりが皆さんを、皆さんの実務での活躍を心待ちにしています。
皆さんのドアを叩いている人がいるのです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)