「自己PRは志望動機の根拠」~元公務員講師のコラム~

自己PRと志望動機は、面接試験の2大項目と私は呼んでいます。非常に重要です。この両者の相互関係について、考えてみたいと思います。

自己PRでは、「私はXができる」と普通はアピールします。このXは、自己PRや志望動機や将来の理想像が渾然となった「コア」みたいなもので、いわゆるベタな内容でも構いません。人助けしたいとか、いろんな仕事したいとか、弱者を救済したいとかです。

現役の学生さんは、「できる」というとハードルが高いかもしれませんから、潜在能力、可能性、「磨けば光る」ということを、PRすればいいと思います。エピソードでも、単純な成功例ではなくて、アルバイトで苦労しながらだんだんできるようになった、というストーリーを言うのがいいでしょう。
そして志望動機では、このXが~の仕事においても必要だ→私のXを~の仕事に生かしたい→私は~で働きたい、となめらかにつながることになります。ポイントはXが~の仕事で必要、という部分です。これを探すために、説明会に出席したり、HPを読んだり、パンフレットを見たりして、~の仕事についてしっかりイメージを持たなければいけません。
つまり、自己PRは志望動機の根拠という関係になります。

志望動機というと、「~したい」ということを言われる方が、非常に多いです。ただ、その「~したい」というのが、「制服がかっこいい」という憧れとか、「~市に尽くしたい」という地域への単なる感情だったりする方が、同じく非常に多いです。
ここでも、先ほどの「自分はXができるから、~したい」と言うのが、お勧めです。
単なる憧れ、生まれ故郷といったありがちな志望動機から、能力中心、仕事中心、政策中心の志望動機を言うことが必要です。
Yの仕事は~において独特であるから、Yの仕事を~でしてみたい、というのも汎用性のあるテンプレートです。自己PRは志望動機の根拠とともに、こちらも使いこなせるようにして下さい。

夏休みの間に、自己PRと志望動機は固めておきましょう。
夏休みの間に、「~試験を受ける」「~市を受ける」と第一志望をとにかく早く決めてしまいましょう。第一志望を早く決めれば決めるほど、合格する確率は高くなります。

第一志望の自己PRと志望動機は、この記事を読んで1週間以内に書いてしまいしょう。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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