計画の立て方について、問題数・ページ数を日数で割り算すればいい、と前回お話ししました。
もう一つ、大切な考え方として、逆算を挙げることができます。
計画を立てるときに、今日から本試験に向かって考える方式は、あまりよくありません。本試験から今日に逆算する方式が、よいです。
具体的に本試験の前日に何をするか、考えましょう。
TV見るとかもいいのですが、皆さんはプロの受験生だから、勉強しましょう(^_^)。
例えば、本試験前日に、どうしてもこなせない過去問30問を集中的に解く、とかでもいいです。
では、前日に過去問30問をセレクションするために、1週間前に過去問をどこまで絞り込まないといけないでしょうか?。
人によりけり、状況によりけりだと思いますが、120問くらいにならないといけないでしょうか。1週間で120問から30問に絞り込むのです。
では、1週間前に120問にするために、1ヶ月前には何問くらいに絞り込まないといけないでしょうか?。
目安としては、1ヶ月前に300問くらいではないでしょうか?。
では、3ヶ月前なら?、半年前では?、となって、今日は?、そして、明日やるべき過去問の問題数は、とやることが、具体化されるのです。
ここでは、過去問の問題数を例に挙げましたが、テキストのページ数でもいいですし、科目によるメリハリというのも、考慮すべきでしょう。
逆算の形で、そして前回申し上げた、数えられる形で、というのがポイントです。
計画の良さが合否を決めるといっても、過言ではありません。
公務の実務でも、何をするか(=実質、サブスタンス、内容、実体)もさることながら、どうするか(=手続き、ロジスティック、方法論)も非常に重要です。
公務員試験の勉強でも、何を勉強するかもさることながら、どう勉強するか、というノウハウも重要です。
合格体験記等を、しっかり分析して下さい。
大概の合格者は、「そこまでするか」ということをして、合格しています。
合格体験記のその合格者の「そこまでした」ことを、盗んで下さい。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)