「数的処理は地雷を踏まないように」~元公務員講師のコラム~

数的処理は専門外ですが、私も公務員試験受験生だったので、その時の経験も踏まえて書きます。
数的処理の勉強として、過去問の解法を一つ一つ身につけていかなければいけません。

しかし、勉強する時に忘れてはいけないのは、そもそもその問題は本試験で3分で解けるような問題ですか、ということを検討しなければなりません。
本試験には地雷があります。地雷を踏んだら10分経っても抜けられません。まさに踏んだら終わりなのです。
もちろん、過去問の勉強として地雷の問題の解法も勉強はする必要がありますが、この問題は地雷だなというのを忘れてはいけないのです。

地雷かどうかを見極める力は、本試験で如実に問われます。
短い解法を探そうとして、結局長い時間が経ってしまう場合がありえます。
そういう問題は地雷です。
長い時間がかかる解法で解くのが、結局は短い時間で済む場合もありえます。
私が受験生をしていた時代は、大概の問題は方程式で処理できました。
もっと速い解法があったかもしれませんが、とにかく方程式ということで、そこには迷いがありません。
迷わない=結局は方程式が速い解法だったのです。
解法のマスターとはまったく別次元で、地雷かどうかを見極める力もしっかりマスターして下さい。

地雷と言えば対人地雷禁止条約ですね。
アメリカ、ロシア、中国等は不参加ですが、1999年に発効しています。
この条約の実現に寄与した、NGOの連合体の「地雷禁止国際キャンペーン」が1997年にノーベル平和賞を受賞しています。
過去問でも複数回出題されている知識です。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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