「紙の文章を意識する(文章理解対処法)」~元公務員講師のコラム~

皆さんは、普段スマホ等液晶の画面で文章を読むことが多いと思います。
しかし、公務員試験は紙の上に問題が書いてあります。
紙の文章を読むということを、意識しなければなりません。

紙に書いてあれば、当然マーキングできます。
文章理解の文章も、マーキングできます。
本試験では、色鉛筆やラインマーカーを使ってもいいのですが、ペンを持ち替える時間がもったいないので、鉛筆やシャープペンシルで直接マーキングしてもいいでしょう。
下線を引く、キーワードを四角で囲む、矢印でつなげる等が具体的なマーキングでしょう。
受講生の中には、ほぼ全部下線を引いてしまう人がいますが、マーキングの意味がありません。
下線はできるだけ少なく引くのがコツです。下線を引くのは、極限まで我慢しましょう。
理由と結論、立論と例示、序論・本論・結論等を意識しましょう。例示のところは無視して、筆者の言いたいことを抽象的に理解しましょう。

文章理解はとにかく1日1問解くことです。日曜日に10問とかまったく意味がありません。1問でいいので、毎日です。1日15分の努力が続くか、です。
文章理解が苦手な方、特に英語が苦手な方の場合は、初級(高卒用)の過去問が有益です。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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