「夏休みが終わるまでに、やるべきこと」~元公務員講師のコラム~

秋の学期の始まりの時期です。
それまでに、やっておくべきことを3つほど挙げておきます。

1つ目は、第一志望を決めておくことです。
勉強を続けるにあたっては、~市を受ける、~になるんだ、という強いモチベーションを持つことが必要です。
また、第一志望の過去問が確定すると、それを早い時期から狙い撃ちすることができます。
説明会に出るときにも、心構えが違ってくるでしょう。
第一志望が決まらず、「何となく公務員」だと、モチベーションや合格率が下がってしまいます。
第一志望は早く決めましょう。

2つ目は、自己PRと志望動機を考えることです。
自己PRと志望動機を考えることが、これも公務員試験勉強のモチベーションになります。
また、比較的余裕のある夏休みの時期に、自己PRと志望動機を考えておくのが、タイムスケジュール的に望ましいです。
昨今の公務員試験が面接中心であることを考えれば、自己PRと志望動機はますます重要です。
1つ目の第一志望との関連にもなりますが、自己PRと志望動機は1分バーションと3分バージョン、150字と300字を、それぞれ考えておくとよいでしょう。

3つ目は、数的処理の徹底復習です。
まだ、数的処理が終わっていないと思いますが、7月までに勉強した部分は完全マスターして下さい。例えば、7月までに速さを勉強したのなら、速さについては本試験レベルの問題が3分で解けるというのが、完全マスターの意味です。 数的処理は9月以降も、新しい単元がどんどん積み重なります。今までの話がわからないと、この先挽回が苦しいです。
数的処理は公務員試験の最重要科目であるので、とにかく今までに習った分は、夏休みで完全マスターして下さい。

直前期(授業が終わった来年4月~本試験日まで)に、数的処理を悠長に勉強している時間はありません!。直前期は非常に忙しいです。人によっては、就活もしなきゃいけないでしょう。今の夏休みの段階で、取りあえず今まで習った数的処理は、本試験レベルにしておいて下さい。他の科目については、まだまだ挽回可能です。

夏休みも終わりに近いですが、公務員試験勉強とともに、学生生活も充実させましょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

関連記事

  1. 「目次を作る、目次を使う勉強法」~元公務員講師のコラム~

  2. 「過去問演習の2つの方法」~元公務員講師のコラム~

  3. 「過去問は2回連続正解するまで解く」~元公務員講師のコラム~

  4. 「面接の最後の決め手」~元公務員講師のコラム~

  5. 「役所にも部活動はある」~元公務員講師のコラム~

  6. 「当たり前のその先に」~元公務員講師のコラム~

  7. 「100のあいまいな知識より10の確実な知識」~元公務員講師のコラム~

  8. 「難関科目民法攻略のヒント」~元公務員講師のコラム~

  9. 「数的処理で合否が決まる、他の科目で順位が決まる」~元公務員講師のコラム~