「公務員試験職種の特徴 その3(市町村、警察、消防)」~元公務員講師のコラム~

続いて市町村です。
住民との距離は極めて近いです。
やりがいも困難さもそこに起因します。
文句も感謝も人一倍です。
案件の最後の最後は市町村の仕事です。
例えば身寄りの無い高齢者が亡くなった。部屋はそのままだ。誰が片付けるかというと、最後の最後は市町村の担当が片付けることになります。
市町村では窓口業務が多いので、面接では接客のアルバイト経験が評価されるでしょう。
市町村も業務、普段の同僚との付き合いにおいても協調性・調和が重視されます。
市町村の面接では、一匹狼だと評価されてはいけません。
同僚ともちゃんと付き合えますかというのが問われます。

次は警察官です。
いろんな仕事があります。(機動隊、災害救助、交番勤務、白バイ、高齢者犯罪対策、青少年非行防止、女性犯罪対策、薬物犯罪、鑑識、凶悪犯、サイバー犯罪、特殊詐欺等)。
不正を許さないという強い正義感が求められます。
当然、体力も必要です。
一定の事務処理能力も必須です。
体育会系の方が有利です。

そして消防官です。
人命救助に人生をかけられるか、その覚悟が求められます。
現場から退く時にどうするか、一生を踏まえたライフプランを立てて下さい。
災害に休日はありません。準備を怠ることのないように。
土壇場、緊急事態に強い人が有利です。部活動やサークル、アルバイト等で、土壇場でどうしたか、振り返っておいて下さい。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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