「公務員試験職種の特徴 その1(国家系)」~元公務員講師のコラム~

これから公務員試験の勉強を始めようとか、公務員に興味がある方も、この記事を読まれると思うので、各職種の特徴を書いていきたいと思います。
まずは、国家総合職から。

国家総合職は、専門を勉強されるのならば全員受験して下さい。

受験の3つの勧めについては、かいつまんで言うと①究極の模試、②格好の情報源、③けっこう受かる、です。

地方上級等を志望される方にとっては、国家が実施する最終の模試であり、総合職の時事の科目等が一般職や地方上級の論点を先取りしており、筆記試験の合格ライ
ンは高くないです。

総合職は国の大きな方向性を決めることができます。
やりがいは人一倍です。
ただワークライフバランスは厳しいでしょう。
40代半ばまでは、タクシー帰りという日々が続くでしょう。

次は、国家一般職。
専門を勉強される方は、これもどんなに地上が第一志望でも、絶対に受けて下さい。
合格者増、志願者減、という大きなトレンドにあります。
チャンスです。

国家一般職にはいろんな種類の仕事があり、適職は必ずあります。
面接では、国家系は、幅広い視野をアピールして下さい。国家なので、様々な利害関係者のことを考えないと、政策を実行できません。
一般職は総合職の手下ではありません。総合職が大きな方向性を決めて、その方向に国家を動かすのが一般職です。
この人がいないと、この政策のことは動かないという一般職の方は、いっぱいいらっしゃいます。

今回は国家系ということで、続いて地方、警察消防等にも触れていきたいと思います。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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