公務員試験の解法において、重要なのは消去法の徹底です。
特に、文章理解で重要です。
なぜなら、文章理解の正解肢の根拠は薄弱だからです。
文章理解の正解の根拠は、それが正解だからというよりは、他の4本の肢が間違いだから、それが正解になるという場合が多いです。
そうであるならば、間違いの4本の肢を消去すればいいのです。
公務員試験の問題は9割以上「正しいものを選べ」です。
肢が正しいという判断より、肢が間違いという判断のほうがたやすいです。
肢が正しいと判断するためには、選択肢の内容がすべて正しいと確定しなければなりません。
この判断には、高い精度が必要です。
一方、肢が間違いと判断する場合は、選択肢のどこか1カ所が正しくないと判断すればいいので、正しいと判断する時ほどの判断の精度は必要ありません。
この意味でも、消去法を徹底すべき理由があります。
もちろん正しいものを選べれば早いのですが、5つから1つ選ぶのはやっかいな場合が多いです。
消去法で候補を2肢、3肢消去しておけば、残りの2つ、3つから1つ選ぶのは、判断の精度が上がります。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)