TVの笑点やダウンタウンの松ちゃんで見られる、大喜利があります。お題が出て、気の利いたことを言って、笑点なら司会から座布団がもらえるというものです。
面接に似てるなあ、という感じがします。
確かに、気の利いた回答ができれば、面接では言うことなしです。
しかし、コメント力に自信がないなあ、という方も心配しないで下さい。自分の素直さとか愚直さとか、そういうところをPRすればいいのです。
何も、役所は口のうまい人ばかりを求めるわけではありません。口下手だけど粘り強い人だとか、誰も見ていない所でもいつも最善を尽くす人とか、いろんなキャラの人を求めています。もちろん、弁の達者な人は、そこをPRしていきましょう。
面接は要は偶然じゃないの、と思えたりもします。ある意味、一面の真実を突いています。
自分がその役所の求めるキャラを持っているかというのは、偶然にかなり作用されます。今更二十何年間で得られた自分のキャラを改造するわけにもいきません。
私のいた役所でもいろんな人がいますが、役所のキャラには合った人間です。各省に行った同級生を見ても、なるほどこの人は××省だ、と見事にその役所に合ったキャラを持っていました。
面接を偶然と嘆くよりは、自分のキャラを冷静に見つめて、自分ならどの役所に合うか。好き嫌いとか、受かりやすそうとかでなく、自分のキャラを分析して、受験先を冷静に選択することも必要だと思います。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)