過去問の演習の仕方について記します。
1.選択肢単位で把握する。
過去問は1問単位で正誤を付けるとともに、知識系科目では選択肢単位で正誤を把握しましょう。2回連続正解した選択肢は解くリストから外しましょう。
1回目、2回目は演習に時間がかかりますが、3回目以降は加速度的に演習時間が短縮されます。
2.△を認識する。
選択肢は正誤とともに、△もしっかり認識しましょう。「あてずっぽうだけどできた」「正解したけど理由付けが分からない」という類いは△です。
本試験では、この△の選択肢をゼロにする必要があります。
演習の段階では、△があっても構いません。
また、「本試験の日に」未知の選択肢、過去問に出ていない選択肢には△を付けることになります。いわゆる△を使いこなす、です。
3.正文化
間違いの選択肢を赤ペンで添削して、正しい文にするというのも勉強になります。「ソ連は新経済政策で共産主義化を進めた」が誤りの文で、「共産主義化」を「資本主義化」とすると、正しい文になります。
赤ペンを使うと、赤いシートをかぶせると、問題文は何もいじっていない状態で見ることができます。
実務教育出版の過去問ダイレクトナビが正文化の問題集なので、興味のある方は、見てもよいでしょう。
過去問を解いて、ストップウォッチで時間を測るとともに、選択肢の左側に○△×等とつけておくとよいでしょう。2回連続○が付いたら、クリアです。△×の選択肢はもう1回!。正文化もしておくと、万全でしょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)