公務員試験の勉強をしていても、友人の民間の就活が気になる頃ですね。
なかなか、公務員試験に集中できない。
ご存じの通り、就活は内定を取ろうと思えば取れる状態です。「わざわざ苦労して公務員試験の勉強をするより、就活でええやん」と思ってしまうのが、人情です。
しかし、アラフィフの講師中島から見ると、これはいつか見た光景に見えます。
バブル期、先輩が民間に就職していきました。当時は、民間が内定を出したら学生が他社の就活に行かないように、ハワイとかディズニーランドで囲い込みをしていた時代です。内定は複数出て当たり前です。
しかし、先輩には入社後、多数の同級生のライバル達との熾烈な社内競争が待っていたのです。半沢直樹で描かれていた状況です。
折しもバブル崩壊、失われた20年で、社外の状況も厳しかったです。果たしてこれが幸せな人生なのでしょうか?。
内定が取れるからそれでええねん!。
でも、それってその瞬間だけです。
この後、どうなるか?。
社内にはバブル期と同じく、多数の同級生のライバル。経済の状況も2021年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博の後に、何か日本にビジョンがありますか?。
少子高齢化、格差社会、中央と地方の不均衡、グローバル化、財政の危機。これまでの右肩上がり、前年度比売り上げ増加主義では、とてもじゃないですが、やっていけません。
このような、社会・地域・国家の問題にダイレクトに取り組むのが、他ならぬ公務員です。
日本には良質な公務員が求められています。
まっとうに勉強して、公務員になって、日本をよいところにしようじゃないですか。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)