公務員になって、初めて知った用語を3つくらい紹介します。
1つ目は、この「一枚紙」です。
「一枚」という空間的制約、そしてだいたい「明日までに作りなさい」という時間的制約があります。
「一枚」というのが非常に大事で、たとえ100点の内容でも、期限外で二枚なら実務的には0点です。60点の内容でいいから、期限内に一枚で書くのが鉄則です。
実務では、正確性より迅速性を優先すべき場合があるのです。
この一枚紙は、自分の課の政策等を外の人に説明するために、作ったりする場合が多いです。
一年生はよく自分の課の政策について、一枚紙を作りなさいと言われます。
これに対処するためには、日頃からよく自分の課の業務について把握することが必要です。アンテナを張っておきましょう。
一枚紙を作成する能力は、ズバリ論作文で問われます。
論作文で要領よく下書きを作成する能力は、まさにこの一枚紙を作成する能力とリンクしています。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)