「計画は数えられる形で」~元公務員講師のコラム~

前回に続いて、計画シリーズです。

計画を立てるときに、日本史1時間、世界史1時間というのは、あまりよい計画の立て方ではありません。
計画というのは、数の形で立てるのが、大事です。

1時間あたり何ページか、何問か、という形で立てるのです。
アメリカの経営学か何かの言葉で、数えられるものは管理できる、というものがあるそうです。
漠然と何時間という形の計画では、管理しようがありません。

1時間で過去問10問という形の計画ならば、自分が3問遅れている等、管理が可能です。
計画を立てることとは、「数える」ことです。
自分のテキストのページや、問題集の問題数を数えて、合計しましょう。
今日から本試験までの、日数を数えましょう。

ページ数や問題数を日数で割れば、1日のノルマが出ます。
1日何時間勉強できるか(いわゆる可処分時間)を計算すれば、1時間あたりのノルマが出ます。
これをひたすらこなすのみです。
予備日、遊びの部分も忘れずに。

目一杯の8割くらいが、こなせる現実的な計画だと思われます。

 

【中島講師 プロフィール】

94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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