集団討論では、いろいろな役割を置くことが多いと思います。
司会役、書記、タイムキーパー等。
司会役は務めるべきでしょうか。
普段の練習の集団討論から、司会役を務めていて慣れているという方は、本試験でも司会役を務めることをお勧めします。
司会役はテーブルの議論がうまくいったら、結論を出すのに大いに寄与したと高く評価されます。
ハイリターンということです。
ただし、テーブルの議論がうまくいかなかったら、その責任を一身に背負うことになります。
ハイリスクでもあるということです。
しかし、何事においても集団討論においても、ローリスクハイリターンというおいしい話はありません。
ハイリターンだからハイリスクなのです。
司会役はとにかく議論をうまく廻すことです。
時には自分の意見を言うこともありますが、周りの受験生からうまく話を引き出すことです。
テーマに関する知識は特に必要とされません。
司会役に慣れると、これほどラクなポジションはないと思えるくらいです。
書記は記録を取るというもので、最後のまとめ等を発表する役割です。
うまくまとめが言えたら、加点事由です。
議論の途中で、適宜「こういう意見があります」「こういう意見の流れです」というのを報告します。
ただ、メモを取るのに一生懸命で、自分の意見が言えなくなるというデメリットもあります。
タイムキーパーは、「あと15分」とか「10分経過」とか、文字通り時間経過をチェックする人です。
イメージとしては、将棋の中継等で「10秒…20秒…1,2,3,4」と秒読みをする人が、タイムキーパーのイメージです。
タイムキーパーも、うまくテーブルを引っ張ることができると加点事由です。
しかし、タイムキーパーのミスはその人一人のミスにとどまらず、テーブル全体に波及するので、慎重にタイムキーパーを務めましょう。
集団討論も受験生で集まって、練習しておくようにしましょう。
多くの職種、自治体で集団討論は行われています。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)