「少ない方を覚える」~元公務員講師のコラム~

勉強する上において、知っておきたい秘訣です。
要領のいい人は自然とできていることです。

暗記をする場合は、少ない方から覚えるというものです。
覚えた少ない方以外は、多い方であると処理します。

合憲判決と違憲判決なら、数がものすごく少ない違憲判決を覚えましょう。
違憲判決は事案(どういう事件だったか)と判旨(判例の結論、理由付けのポイントの部分)を徹底的に暗記すべきです。
しかし、あとの合憲判決は一部を除いて、軽く流しておけばいいです。

江戸時代の三大改革も、数の少ない天保の改革を覚えて、お堅い寛政の改革、バブルっぽい田沼政治以外は、数の多い享保の改革と対処すればいいでしょう。

衆議院と参議院で衆議院が優越する場合でも、優越する場合が少数派なので優越する場合を覚えて、優越する場合以外は両院対等と対処しましょう。

判例の結論で、あるとないに分かれる場合でも、あるとないを両方覚えるのではなくて、あるとないの少ない方を覚えて下さい。
仮にあるが少ないなら、判例の結論のある方を覚えて、そうでないものはないの結論なのだと処理して下さい。

やみくもに全部覚えてはいけません。
少ない方から攻めることです。

 

【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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