「急がば回れ(文章理解)」~元公務員講師のコラム~

文章理解の現代文、英文の話です。
解説では、この文章は文頭に急所があるとか、文末に急所がある(文末急所型は本当に多い)等、コメントします。
皆さんは、「それってどうやってわかるんですか」と思われるはずです。

講師や受験生は超能力者ではないので、来たるべき文章が文頭型か文末型かというのは、一度は本文をベタ読みしないと、確定することはできません。
遠回りで、時間がかかりそうですが、やむを得ません。
仕方ありません。
一度は、本文のベタ読みです。
急がば回れです。
ただ、ベタ読みする時は、集中力を極限に保って、「この文の要旨はどこか」とか「単なる説明のための具体例なので、ここは二度と読まなくていい場所だ」とか「ここはもう割愛できるな」とか、当たりを付けるようにして下さい。

文章理解の解き方としては、

①選択肢を見る(10秒~30秒程度、よく出る言葉等に着目し、本文の内容を推理する。英文で特に有効。)
②本文をベタ読み(1分~2分程度、本文を大づかみする。)
③選択肢を一つ一つ検討する
④本文の適切な箇所を選択肢と参照する

本試験では、③と④で本文と選択肢の往復運動を的確に行うことがポイントです。
往復運動の回数が多くなっても構いませんから、本文をピンポイントでチェックできるようになれば、正解は出るでしょう。

 


【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)

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