法律科目、特に憲法の勉強法について記します。
だいたい、憲法のテキストには目次が付いていると思います。
ただ、大雑把すぎてあまり役に立たないと思います。
そこで、自分で詳しめの目次を自作しましょう。
第9章 表現の自由、くらいのテキストの記載ならば、
第9章 表現の自由
一 表現の自由の意味
1 表現の自由の価値 自己実現と自己統治
2 表現の自由と知る権利
(一) 送り手の自由から受け手の自由へ
(二) 知る権利の法的性格 自由権と参政権と社会権
3 アクセス権 サンケイ新聞事件
という具合です。
キーワードや判例の名前を付け足しておくといいでしょう。
テキストのページも書いておくと、有益でしょう。
この詳しめの目次を作ることによって、憲法の体系が頭に入ります。
作ることが勉強です。
論点と判例が体系でどこに位置するかがわかります。
憲法の論述試験にも非常に有益です。
そして、この自作の詳しめの目次を使って、憲法の体系を学習します。
目次を作って、使って、学習するのです。
民法、行政法も作ってみてもいいかと思います。
しかし、民法、行政法を論述試験で受験される方はあまりいないと思うので、その意味では憲法より優先順位は下がります。
経済原論でも同じように作ってみるのもいいかと思います。
教養科目や学系科目では、目次学習はちょっとやり過ぎだと思います。
憲法の論述試験を受験する予定のある方は、ぜひ目次学習を取り入れてみて下さい。
法律のパターンというものが見えてくれば、しめたものです。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)