面接試験で、車を運転すると申告すると、交通違反歴を聞かれると思います。
これは、もし違反等をしていたら、正直に申告して下さい。
隠すのはダメです。
違反歴等は、先方は的確に正確に把握していると思われます。
よっぽどの違反ではない限り、決して不利にはならないので、ここは正直に答えましょう。
一部、裁判所事務官等の遵法意識の高い職種等は、もしかしたら違反歴を嫌うかもしれません。
ただ、違反していたとしても、二度としないとか、これからは気をつける等、違反には懲りていることをダメ押ししておけば、大概の職種は何とかなります。
以前、当コラムで、面接で自ら不利になるようなことを、自分から正直に言う必要はないとも記しました。
面接において、正直とはバカ正直を意味する等、言及していたと思います。
違反歴に関してなのですが、自分から言う必要はもちろんありません。
しかし、もし聞かれたら先述の通り、これは正直に申告することを推奨します。
なぜなら、まず違反は紛れもない悪行であるということ、そして警察をはじめおそらく当局は正確な情報データベースを持っているので、隠してもばれるという最悪パターンが考えられるからです。
もちろん面接一般論では過去のコラムでも書いた通り、面接の弁護人は自分しかいません。
うそをつきなさいとは言いませんが、うそと真実のボーダーラインくらいのことは言ってもよいでしょう。
相手がこちらのいいように誤解している場合は沈黙するというのも、これに含まれます。
ただ、違反歴は性質がこれとは全く違います。
正直に申告するときは、十分に反省している、もう二度としない、以前にも増して気をつけて運転している旨、しっかりと述べておきましょう。
【中島講師 プロフィール】
94年7月外務I種最終合格。国家I種経済職も1次合格していたが、外務I種合格により辞退。
外務省は4年勤務、アラビア語研修を命ぜられ、中近東第1課、エジプト大使館に勤務。諸事情により任期途中で日本に戻り人事課等に勤務。
2001年より公務員試験講師。延べ2400回の授業、24000人の学生に講義。
主な著作:「受験ジャーナル直前対策ブック 暗記科目の語呂合わせカード」、「語呂合わせで急所をチェック 公務員試験」(文芸社)